time goes on 地名もまた人の名と同じで 思い出を語るにはあまりにもリアルで、 Y町とかS町とか言ってしまいたくなる。 気を抜けば置いてかれてしまいそうな時代の移り変わりの中、 変わらないこの街のいつもの坂道の途中に、 あの頃の僕らは確かにいた。 スポンサーサイト
ハナミズキ 曇り空に、いい感じに風が吹いていて、 青空だけがいいんじゃないんだな~なんて。 それもハル。 10代、20代の夢をうたったイマドキの青春映画を観て、 懐かしむ気持ちにとどまらない何かを思った。 庭先で、今まさに咲き誇る花に向かう。
something of small importance 玄関の小さな四角いスペースに鉄の扉をすり抜けて、 いつのまにか入り込んだ薄ピンクのはなびら。 朝の掃除機をかけながら吸い込む。 毎年のことながら、何故ここにいるの? の疑問をかかえる。 シーリングライトに点々とする夏の虫と同じニオイだ。 実家に帰った折、聞いてみたことがある。 地方だけにその数も多かった。 母親は、光を求めて虫自ら入り込んだ、と主張した。 父親は、電球の熱によって何らかの気流がおこり、 それに吸い込まれたのか? と言った。 正しい説は当然あるだろうけど、調べなくてもいいか、と思う。 取るに足らない何故。 それぞれの季節を小さなロマンと何気ない記憶に繋げてくれる。